街路探訪2 2019年3月14日

上野駅アメ横→もんじゃ もへじ上野→アメ横ぐるぐる→アメ横 センタービル あらい→上野アメ横 ナッツドライフルーツ小島屋→浅草へ向けて歩く→蛇行しつつ歩く→公園 ナッツとチョコ食べる→稲荷町駅→浅草駅→アサヒビール本社のビアホールでビール飲むポテト食う→本所吾妻橋駅→三つ目通り→北斎通り→錦糸町駅→北海道ラーメンひむろ 錦糸町

 

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街路探訪 2019年3月11日

今日の散歩

2019年3月11日

12時前スタート新宿駅→17時前ゴール喫茶らんぶる

 

新宿駅新宿御苑前駅四谷三丁目駅国立競技場駅原宿駅→渋谷駅 富士そばで盛りそば食べる→心の赴くままに歩く→渋谷駅に戻る→奥渋谷→代々木八幡宮前の通り→初台駅甲州街道新宿駅南口→喫茶 らんぶる

 

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万人鉱物-コモン君の悪夢 2006年製作2012年加筆

万人鉱物-コモン君の悪夢

田井英祐

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燃える水田の稲穂を前に

たたずむおまえの

横にいる

黒光りをしている万水鉱物

私の立っている場所から

そいつの顔は見えない

あなたはそいつに微笑みかける

私に解らぬ言葉を開きながら

私はあなたとそいつの勾引しあうリズムの間隙に

あなたに向かって信号を送る---

---失われた言葉を軸にして

あなたは私に向かって微笑みかける---

---自明の言葉で閉ざしながら

私とあなたとの間に立ちはだかる田泥化芽罹厭

私は--言葉を、私の言葉を矛に変え

それに挑みかかる

あなたを求めて

切り裂いた蔓たちから噴き出る

薄緑の用水に包まれた自明の言葉

万水鉱物

私はそれを、私は纏わりつく万水鉱物を、

切り、壊し、抉り、拉ぎ、

進む、進め!

失われた言葉を呻きながら!

私は声を上げた!

その声が、

声を張り上げさせた肺が、

肺を構成する細胞が、

細胞の構成を考えた遺伝子が、

遺伝子の組み合わせを考えた運命が、

運命を成り立たせた歴史が、

この私の流れが、

万水鉱物に触れたことにより逆流する!

私は声を上げた!

声を上げることにより肺が膨らみ

肺が膨らむことにより細胞が分裂し、

細胞が分裂することにより遺伝子が複製し、

遺伝子が複製することにより運命が変わり、

運命が変わることにより、

歴史が変わる!

声を発することにより変わるのならば私は、

声を上げ、

貴方を、

しかし、私の言葉は失われている!

ーーーーーッ! 叫、狂声!

私の足があなた達の居る方に辿り着いた時

青く瀕したる馬に

乗った

狂人に

私は鎌槍で

首を砕かれた

私の首から

吹き出た

言葉達が

世界に触れた

肉体ポリスと精神のポリス 2013年製作

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肉体ポリスと精神のポリス

田井英祐


白赤白赤白白赤赤

肉体と精神が行き違い

精神と肉体が腹違い

交互に交互にウマクヤレ

 


Iポゼッション定速

先生!手が言う事を聞きません!

先生!心が言う事を聞けません!

君ノ、気違ッタ関節、叛逆がなすがままに君、

君キチガッタ、季節、鎮圧があるままに君、

ただ緊縛されよ君ノサイコ

ただ捕縛されよ君のサイゴ

アア君ノ最期ノ理屈

マア最期ノ僕ノ屈折?

ただ灰色のトポス?

あの群青のトポス

病院で病気

公園で蜂起

カミソリに映える群青がブレ

キミ反りに甘える群衆を切る

スッダモンダでジャングルジムで咆哮

キミ、斬ッタモンダがジャンクで放免

ただあるがままの君ヲ愛セ

ただなすがままに僕ヲ帰せ

 


IIポゼッション加速

桃園病院脱走したい

当園病因日ノ本の

富士赤くなる夕暮れ

すぐ赫くなる君ノ浮遊霊

ただ日が沈む故に

だが君に染む夕暮れ

顔出す月夜

突き出す君を

その手はそれではさようなら

 


IIIポゼッション減速

きっと何かが起きていたはず

誰もが知らぬ存ぜぬ突きとおし

大人が口利くは病院ばかり

本当のことが知りたいだけ

ただそれだけの願いも聞かれずに

只今は牢に繋がれた君の体

行くも戻るもありません

ただ停止したトコロから

鉄格子の向こうを流れる群青に

貴様は誰だと吠え立てる

既知からキチに変わった瞬間の

君の横顔美しく

一つだった僕らの縦線分裂した

昔のことが思い出させれる

 


Ⅳポゼッション変速

コカコーラ泡立つように沸く教室での記憶

過去際立つ困惑、狂疾の僕

ツリアガッタ目尻で

フリキッタメーター

イイキッタメーデー

メッキ剝ゲキッタクラスメートが

キツネ憑きメッタ打ち

君の顔映った鏡が

僕の顔映した瞳が

あなたは誰と問いかけて

これが答えだったのか

 


Ⅴポゼッション停止

君は誰だと問いかける

僕は誰だと問いかけられ

誰が言ったかも分からない

自分で言ったかもわからない

己が己に裏切られ

僕があたしに裏切られ

僕があたしに裏返り

僕が誰だかわからない

 


Ⅵポゼッション

僕君僕君僕僕君君

僕と君が入れ違い

僕と君がキチガッテ

距離と五感が勘チガイ

交互に交互に上手くヤル

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愛の完成 2014年製作

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愛の完成

田井英祐


貴方と舌が結ばれないままに

呼びあえぬ愛し名は

予兆と非在の間に燃え立つ

痙攣する蒼薔薇

可能性を孕む

貴方の呼び名に

呼応が匂い立ち

対話が開かれる

此方から彼方へ流れる

絶えることない時の流れのもとに

生と死の輪廻の交差が

臨海するまま

世界は編まれて

君から僕-僕から貴方へと生命は繋がれて

ある。

ある。

君は時おりそれを信じないが、

確かにそれはある。

始まりの営みは

夕日と海が交わる夜に始まり

愛に終わった。

僕らが生まれた6500万年前の

愛の果てに

君は編まれてある。

僕は名前を呼ぶ。君は応じる。

呼応の果てに世界は開かれて今ここにある。

もしも世界が、

名付けられることにより

始まったというのなら

きっと

愛しい者に名前を呼ばれた時

僕らは生まれた。

幾千億の朝と幾千億の夜の明け暮れ

貴方と君の幾千億回の愛の交錯

生命の螺旋状の幾億交差が

僕らのたった一つきりの名前により

証明され

それは愛の公式にふさわしい。

僕らの舌が結ばれ、

二人が名前を呼びあうなかで

愛は編まれて

僕ら二人の間に

君は完成する。

どこにもない海 2013年製作

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どこにもない海

田井英祐


最果てで生きて眠りついた

夜の端に落ちていく顔を

泥沼暴風雨が幾重にもなり

閃光と同じ重い速度で

駆け抜けるように

殴りつけていき

顔は最果てに淀み腐る

数多の赤い蟹が肉体を

啄んで残った緑の輪廻が

泥土の上に浮かび上がり

次々蠕動し絶叫すると

どこでもない場所から

唖のように黙った羊水が

最果てに流れ込んでいき

土を孕ませていく

羊水に浸された輪廻が

幾億回も交差して

君を

創りだしていくので

君が誕生する前に

夜の端の水門を開けて

羊水の底に沈んでいる君が

浮かび上がってくるのを待つ

最上のグッドモーニングを

花束にして送るために

どこにもない海の夜の終わりを

告げるために

朝焼けを引っ張ってきて

僕らが朝を始められるように。

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